あたりまえな處には何時でも自由自在な境地があり、四通八達の風が吹いている。衒いがあると自分を失い、きおい立っては餘裕が無くなる。結局は不必要であった重たい荷物を、あたかも主義か宿命のように擔い歩いて、老孃のように不滿を漂わせ、殉教者のように暗澹として行く。自意識の強過ぎる人の「天然」の中での不幸な姿!これでは折角のハイキングも失敗と云わなければならない。
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