ナメクジは雌雄同体です。1匹のナメクジは雄であり、雌であり、しかも同時に成熟するので、ナメクジの交尾は関わった2匹が同時に受精します。
しかも、相手がいなかったりするとセルフで受精することもできるようです。

ある意味完璧な存在かも知れません。
私のからだ上半身は女性で、下半身は男性。裸になれば許し難いほど気色の悪い存在です。雌雄同体っぽいけどナメクジとはぜんぜん違います。しかも、何ら生殖能力はなく、生物として生きている意味すらありません。
そして、服を着れば、どちらの性も隠され、男でも女でもない存在。自分の演技と相手の認識により性が確認されるような不完全不可思議な意味のない存在です。
偽ナメクジ
まやかしのナメクジ
相手により、男性に思わせたり、女性を装ったり、それで一応はその場をごまかせますが、単なるごまかしに過ぎず、本体を知れば誰もが身を退く存在なのでしょう。
このことはどんなにトランスが進んでも拭い去れない、なくなることのない自身の課題であるのだろうとは思いますが、それにしても現状の私はあまりにも中途半端です。
「これでいいと思っている訳ではない」のですが、なんともしようがない状況、ある意味袋小路なのかも知れません。打開策なんてあるのでしょうか。壁の前で悶々と悩み、号泣し嘆いても状況が変わる見込みもないので、お気楽にしていますが、それもまた演技。
一緒に歩いていたはずの友が、またあとから追いかけていたはずの方が、壁を乗り越え、または蹴破り、いつの間にか自分より先に行っている姿を見ると、「私は私さ」とうそぶいても心穏やかにはいられません。だからといって、「みんなが先に行ってしまったから、私も進みたい」では壁の向こう側に行くこともかなわず、相変わらず袋小路でため息をつくばかりです。
一度、戻ればいいのかしら。
それとも、このままここで朽ち果てるのかしら。
それとも、ハンマーを持ち出し、壁を打ち壊すのかしら。
疲れた…
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