甘い蜜の部屋、森茉莉著、1975年、新潮社
森茉莉は森鴎外の娘です。
森鴎外は私の大好きな小説家の一人で
今でもときどき古い文庫本を引っ張り出してきて
ページをめくったりしています。
この本、甘い蜜の部屋、
実はいつ私の手元に来たのか覚えていません。
おそらく古本屋で見つけたものと思われます。
前の持ち主の痕跡が残っていますから。
いずれにしろ、だいぶ前からあるのは確かで、
今になって読んでみました。

モイラという娘の10代後半までの半生の物語で、
モイラは一人娘で小さいころから父親に溺愛され育ちます。
父の愛は父娘の愛情とは違った、男女間のそれをも味付けに加わり、
さらに異なった形の愛情でした。
モイラは愛情を、父だけでなく、他の人からもむしゃぶりつくし、
愛情の肉食獣へと成長します。
抑えた描写がかえって官能を刺激し、
上品なエロティシズムを感じさせます。
今さらですが、森茉莉の作品をもう少し読んでみたくなりました。
森茉莉は森鴎外の娘です。
森鴎外は私の大好きな小説家の一人で
今でもときどき古い文庫本を引っ張り出してきて
ページをめくったりしています。
この本、甘い蜜の部屋、
実はいつ私の手元に来たのか覚えていません。
おそらく古本屋で見つけたものと思われます。
前の持ち主の痕跡が残っていますから。
いずれにしろ、だいぶ前からあるのは確かで、
今になって読んでみました。

モイラという娘の10代後半までの半生の物語で、
モイラは一人娘で小さいころから父親に溺愛され育ちます。
父の愛は父娘の愛情とは違った、男女間のそれをも味付けに加わり、
さらに異なった形の愛情でした。
モイラは愛情を、父だけでなく、他の人からもむしゃぶりつくし、
愛情の肉食獣へと成長します。
抑えた描写がかえって官能を刺激し、
上品なエロティシズムを感じさせます。
今さらですが、森茉莉の作品をもう少し読んでみたくなりました。
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