姫野カオルコ著

四人の女性を中心とした物語。
気怠く、ほのかで抑えめの艶がリレーのように四編。
それらの雰囲気、私は好きだなぁ。
「湿度のない部分が、湿度に濡れるのは、気持ちが悪い。でも、そうしてくれている感謝に、そうしてくれるなとは言えなかった。」
乾いている部分がしっとりすること、
濡れていない箇所を濡らされること、
そういったことは人によっては、
とても素敵で気持ちのよいことかも知れない。
私はこの主人公のようにどちらかというと気持ち悪く感じる。
何か、望まない粘性を相手との間に作ってしまったようで。
ちょうど、納豆をきれいに食べられず、
口のまわりが粘るような不快感を感じてしまう。
もちろん、受ける私の問題だけではなく、
誰から受けるかと言うことも大切な要素だろう。
だけども、相手が好意でそうしてくれていることを感じると、
その好意を受け入れなくてはいけないと思ってしまう。
そう、感謝しなくちゃいけないって。
感謝することを、してくれるなとはまさしく言える訳がない。
だから、昨日も今日も明日も、
そんなことはして欲しくない、望んでいない行為・好意・厚意を
感謝して、そして嫌悪感を感じながら受け入れる。
そして、私は糸を引くような粘性に囚われる。
囚われられたことに感謝して、受け入れ、
気持ちの悪いことも
終いにはよろこびにかわってしまったりするのだろう。

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四人の女性を中心とした物語。
気怠く、ほのかで抑えめの艶がリレーのように四編。
それらの雰囲気、私は好きだなぁ。
「湿度のない部分が、湿度に濡れるのは、気持ちが悪い。でも、そうしてくれている感謝に、そうしてくれるなとは言えなかった。」
乾いている部分がしっとりすること、
濡れていない箇所を濡らされること、
そういったことは人によっては、
とても素敵で気持ちのよいことかも知れない。
私はこの主人公のようにどちらかというと気持ち悪く感じる。
何か、望まない粘性を相手との間に作ってしまったようで。
ちょうど、納豆をきれいに食べられず、
口のまわりが粘るような不快感を感じてしまう。
もちろん、受ける私の問題だけではなく、
誰から受けるかと言うことも大切な要素だろう。
だけども、相手が好意でそうしてくれていることを感じると、
その好意を受け入れなくてはいけないと思ってしまう。
そう、感謝しなくちゃいけないって。
感謝することを、してくれるなとはまさしく言える訳がない。
だから、昨日も今日も明日も、
そんなことはして欲しくない、望んでいない行為・好意・厚意を
感謝して、そして嫌悪感を感じながら受け入れる。
そして、私は糸を引くような粘性に囚われる。
囚われられたことに感謝して、受け入れ、
気持ちの悪いことも
終いにはよろこびにかわってしまったりするのだろう。


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