FC2ブログ
「女装と男装」の文化史

             佐伯順子著 2009.10講談社刊

110403本 (8)70

著者は、「はじめに」の結びで、

「日常生活ではあまり疑うこともない”性別”について、生物学的性(sex)、社会的、文化的性(gender)、性的指向(sexual orientation)、性自認(gender identity)という四つの軸から振り返ってみると、われわれがあたりまえと思っている”性別”が本当にあたりまえなのがどうかを問い直すことができるだろう。”女らしさ””男らしさ”という枠組みが様々な形で変貌している今、この問いは現代社会の人間のありかたを考える上で、実に切実なものである。「女」であること、「男」であることとは、いったいどういうことなのか。本書の最終的な目的は、異性装というテーマから、広く人間の生のあり方を問うことにある。」

と述べています。

わたしの読みが浅いのか、
残念ながらこの著者自身が立てた課題に
答えきれているとは思えません。
様々な事例を文学や演劇などにより呈示し、
それぞれについての考察は読むべきところがありますが、
結果として、その集合体のような印象受けます。

この課題の解決は、読み終えた読者、わたしの側に
託されているのかも知れません。


三部構成になっており、
「第1部 男から女へ - エロスと暴力とユーモアと」
「第2部 女から男へ - 戦いと自己実現と恋と」
「第3部 双方向の越境 - ジェンダーの呪縛を超えて」
と章立てしてあります。

こうして並べて書いてみますと、
「女から男へ」の方が「男から女へ」より生産的で前向きな感じがします。
気のせいかしら。

第1部では、ヤマトタケルノミコト、弁天小僧、お嬢吉三など11人を挙げ、
第2部では、サファイア、オスカル、ムーランなど11人を挙げています。
また第3部では、とりかへばや物語、オーランドーの2編を挙げています。

とりかへばややオーランドーは、わたしも若いころ愛読していたので
懐かしい思いがしました。

オーランドーは書棚の奥深くにしまわれていたのを引っ張り出して、
読み始めたところです。

   
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 性同一性障害(MtF・MtX)へ
にほんブログ村
 
スポンサーサイト



04/06|コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
この記事にコメント
名前:
コメントタイトル:
メールアドレス:
URL:
コメント:

パスワード:
管理人だけに表示:
管理者にだけ表示を許可
この記事にトラックバック
プロフィール

咲姫

Author:咲姫
休みのたびに山歩きしています。深い森に住むニンフになれるかな。森から森へすべるように歩き回れるそんなニンフがいいな。黒紫が似合い、美しく、森へ入り込んだ人を惑わすようなそんなニンフになりたいって思います。


最新記事
最新コメント
FC2カウンター
リンク
カレンダー
09 | 2020/10 | 11
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
カテゴリ
検索フォーム
FC2ブログランキング
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示