ヴァージニア・ウルフ著 杉山洋子訳
世界幻想文学大系 第39巻 1983.11刊 国書刊行会

すでに古本屋さんの世界の本です。
いつ、どのように手に入れたか覚えていませんが、
もうかなり前にわたしの手元に来て、何度か読んでいる本です。
おそらく発刊当時、すでにマニアックな本で、
そんなに多くは世に出なかったことと思います。
わたしが手に入れたのは、もちろん、
「オーランドーは女になった---これは否定すべくもない。
…中略…
ここでは簡単明瞭な事実だけを記せば十分。
すなわちオーランドーは三十歳までは男だった、
三十歳で女になり、以来ずっと女だ、と。」
この104ページの一段落によるものです。
オーランドーというイギリス大貴族の伝記のかたちを取っています。
確かにオーランドーが架空の人物であるとは言え、
少年期から36歳までの伝記です。
途中、30歳にして性転換をしています。
ただ、オーランドーを取り巻く世界では360年の時が流れていて、
その中でオーランドーは自然に成熟し、女性になっていくのです。
両性具有という書き方で紹介している例もありますが、
正確にはそうではありません。
30歳の時(本当は何歳だったんだろう?)に
7日間(本当は何日間だったんだろう?)眠り、
目が覚めたら女性になっていたのです。
女性になったばかりのころこそ、男装して出かけたりしてましたが、
のちには男性と恋に落ち、子どもも産んでいます。
何とも不思議な話ですが、だからこそ幻想文学に連なったのでしょうね。
なかなか手に入らないと思いますが、
機会があったら、読んでみてください。

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世界幻想文学大系 第39巻 1983.11刊 国書刊行会

すでに古本屋さんの世界の本です。
いつ、どのように手に入れたか覚えていませんが、
もうかなり前にわたしの手元に来て、何度か読んでいる本です。
おそらく発刊当時、すでにマニアックな本で、
そんなに多くは世に出なかったことと思います。
わたしが手に入れたのは、もちろん、
「オーランドーは女になった---これは否定すべくもない。
…中略…
ここでは簡単明瞭な事実だけを記せば十分。
すなわちオーランドーは三十歳までは男だった、
三十歳で女になり、以来ずっと女だ、と。」
この104ページの一段落によるものです。
オーランドーというイギリス大貴族の伝記のかたちを取っています。
確かにオーランドーが架空の人物であるとは言え、
少年期から36歳までの伝記です。
途中、30歳にして性転換をしています。
ただ、オーランドーを取り巻く世界では360年の時が流れていて、
その中でオーランドーは自然に成熟し、女性になっていくのです。
両性具有という書き方で紹介している例もありますが、
正確にはそうではありません。
30歳の時(本当は何歳だったんだろう?)に
7日間(本当は何日間だったんだろう?)眠り、
目が覚めたら女性になっていたのです。
女性になったばかりのころこそ、男装して出かけたりしてましたが、
のちには男性と恋に落ち、子どもも産んでいます。
何とも不思議な話ですが、だからこそ幻想文学に連なったのでしょうね。
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