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1994年、江國さんが30歳のときに出版された本です。
最近の江國さんと変わらない美しさ、かわいらしさが感じられます。
エッセイということもあるのでしょうが、
近頃の小説に比べ、軽さとそして若さも感じますけど。

090412本85


「それに、廊下よりも階段の方が、灯りの感じがやわらかい。」

ここで江國さんの言っている階段は
自宅にあるような壁で囲われた空間。
そのような適度に囲われた空間は
妙な安心感を育みますね。
やはり胎内の安心感が濃厚に記憶の奥底に
残っているのでしょうか。
低い段々が続いているのもいいです。
どこにでも腰をおろし、
膝に頬杖をつき、自分の世界に下りていくことができます。
そして、普通階段は通り過ぎるところであって、
中途でぼぉっとしてる人はあまり多くはありません。
多くの人が腰をおろせる段々があるにもかかわらず、
自分だけがそこにいる。
傍らを人々が通り過ぎていく感覚も素敵です。
階段の途中に置き忘れられた荷物のように、
ひとり時の流れの埒外におかれ、
広い自分の世界を彷徨う感じ、
孤独でもあり、
はるかに多くの人たちとかかわっているような感覚。
素敵に思えます。
どうですか?

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04/23|コメント(2)トラックバック(0)TOP↑
この記事にコメント
同感です☆
素敵ですね
多くの人の流れに流されず、そこに留まり、周りを傍観するコト
流れに身をまかせるのはらくなことですけれど、見えてくるものは必然と狭くなってしまうと思います
一人取り残された疎外感は、けして淋しいものではなく、そこに確かに自分がいるという自己確認の作業のようにも感じます

実際、階段の明かりの方が、全てが明るく照らされているわけではなく、明りのとどかない影の部分があって、なんか安心できます
From: meru * 2009/04/23 17:00 * URL * [Edit] *  top↑
meru さん
そうですね。
流れの外にいるから、見えてくるものもあり、また多くのものを見ることができるのかもしれません。
それに孤独、淋しさって流れに乗っていても感じるものですよね。駅の雑踏を歩くときのように。
少し違うかもしれませんが、四つ角の2階、窓の大きな喫茶店から道行く人をきりもなく眺めているのも好きです。
From: E.sakii * 2009/04/23 18:51 * URL * [Edit] *  top↑
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休みのたびに山歩きしています。深い森に住むニンフになれるかな。森から森へすべるように歩き回れるそんなニンフがいいな。黒紫が似合い、美しく、森へ入り込んだ人を惑わすようなそんなニンフになりたいって思います。


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