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「歩きながら私は、いつもとても不思議な気持ちになった。宇宙の中にぽつんと一人で存在しているような気持ち。私は誰で、ここはどこで、私はここで何をいているのだろう。夜は果てしなくひろがっていて、なくすものなんてなんにもない、と思えたし、その孤独はうっとりするほど気持ちがよかった。」


夜ではないけど、
一人、名もない山の頂を目指し薮を漕ぐとき、
耳をすませても人に由来する物音は聞こえず、
視界も背の高いササに隠されているとき、
こんなところで一人で何をやってるのだろうって思える。
なくすもの?すでに道をなくし、人の気配もなくし、
一番なくなりそうなものは自分の命。
でも、それは悲愴でも、惜しくもなく、なるようにしかならない。
その加減にうっとりとしてしまいます。
ただ、前へ上へ漕ぐ、足を出し、手を伸ばし漕ぐ。
ただそれだけです。

都会の雑踏。
多くの人が行き交っているが、それは視界をさえぎるササのよう。
漕ぐかわりに、間をすり抜けるように進んでいく。
人込みは疲れるという人がいる。
人を人と思えば疲れもするが、すり抜けなければならない藪だと思えば、
それほどでもない。
少なくとも気疲れはしない。

日々の生活も同じようなもの。
すり抜けなくてはならない現実、
漕ぎ分けなければならない現実、
ときに伐り倒さなければならない現実があるけど、
できることなら消耗しないようにすり抜けるのが一番。

私の虚弱な精神では、人を人と思って対峙していては保ちようがない。
ごめんなさい。
多くの人に由来する出来事、そして人自体、
私は視界を遮る、進路を遮る薮としか思っていない。
それは弱い私がなんとか生き残っていく防衛策。
孤独である方が私は強い、耐えることができるし、
先にも進める。

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05/05|コメント(2)トラックバック(0)TOP↑
この記事にコメント
都会の雑踏や、日々の生活の中で、自分の膜の中にこもることは、それを上手くやり過ごすことが出来るし、とても心地よい場所でもあるとおもいます

けれど、人恋しく、淋しがりで、愛情に埋れたい わたしには、彼がさっきまでいてくれたこの部屋で、彼が残していった空気を感じていると、とても耐え切れず壊れてしまいそうです
はやく、あの心地いい自分の膜の中にかえらないと
そのプロセスは、ときに甘美でもあり、切なすぎるトキを乗り越えるものでもあります
From: meru * 2009/05/05 12:01 * URL * [Edit] *  top↑
meru さん
わかります。
だからと言って、膜の中に籠ってばかりもいられませんし、
またそれでは淋しすぎます。

ベイリーズが癒すことでしょう。
大きいというか普通のボトル、ありましたよ♪
From: E.sakii * 2009/05/05 17:52 * URL * [Edit] *  top↑
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休みのたびに山歩きしています。深い森に住むニンフになれるかな。森から森へすべるように歩き回れるそんなニンフがいいな。黒紫が似合い、美しく、森へ入り込んだ人を惑わすようなそんなニンフになりたいって思います。


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