私の父は退職し、第一線を退いたものの、
週三日非常勤で勤めている間に死んだ。
悠々自適の一人暮らし、日々やりたいようにやり、
自分のペースで生活をしていた。
ある日突然、父の職場から私の職場へ電話があった。
「連絡もなしに出勤してこない。
家に行ってみた。鍵がかかっているが、車はある。
万が一のことがあるので警察に来てもらい家に入ろうと思う」
との連絡。
もちろん元気とはいえ歳だから、
私も取るものもとりあえず父の家に高速をとばした。
着いたときは、家の前にパトカーが止まり、警官が出入りしていた。
これで結果は明白。
本当に突然だった。
まだ元気だったし、毎晩晩酌を欠かさなかったし、仕事もしていた。
誰に迷惑をかける訳でもなく、取り立てて面倒を見させる訳でもなく、
逝った。
こんな死に方ならいいと私も思う。
私もこんな風に突然死んでしまいたい。
週三日非常勤で勤めている間に死んだ。
悠々自適の一人暮らし、日々やりたいようにやり、
自分のペースで生活をしていた。
ある日突然、父の職場から私の職場へ電話があった。
「連絡もなしに出勤してこない。
家に行ってみた。鍵がかかっているが、車はある。
万が一のことがあるので警察に来てもらい家に入ろうと思う」
との連絡。
もちろん元気とはいえ歳だから、
私も取るものもとりあえず父の家に高速をとばした。
着いたときは、家の前にパトカーが止まり、警官が出入りしていた。
これで結果は明白。
本当に突然だった。
まだ元気だったし、毎晩晩酌を欠かさなかったし、仕事もしていた。
誰に迷惑をかける訳でもなく、取り立てて面倒を見させる訳でもなく、
逝った。
こんな死に方ならいいと私も思う。
私もこんな風に突然死んでしまいたい。
その後しばらくはたいへんであった。
私は喪主。
トランスをはじめたばかりで、父にも、親戚の誰にも何も言ってないし、
親戚にはしばらく会ってもいなかった。
髪は肩胛骨を超える長さだし、
ホルモンの影響や眉を手入れしていたせいもあり、
親戚一同の知る私とはだいぶ風貌が違っていた。
「どうしたの?」
とか、
「誰だかわからなかった」
とか言われながら、
でも、喪服がイヤだとか、カムアウトしなくちゃと考える間はなく、
葬儀屋が来て、様々な打合せをこなし、
妹たちや親戚に伝え、決定し、葬儀を終え、
その後、一年かけ父の残した物ものの後片付けをした。
あとはとても面倒でたいへんではあったが、
死に方としてはやはりよかった。
私もヨレヨレになった父に煩わされることもなく、
喪主になってしまった訳だし…。
ところが、母のときは大きく違った。
それは「緩慢な死」と言える死に方であったし、
私が一番恐れる死に方である。
ああなったらどうしよう…。
とても耐え難いものである。
もし診断が確定したら、からだが動き、意識あるうちに死を選ぶだろう。

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私は喪主。
トランスをはじめたばかりで、父にも、親戚の誰にも何も言ってないし、
親戚にはしばらく会ってもいなかった。
髪は肩胛骨を超える長さだし、
ホルモンの影響や眉を手入れしていたせいもあり、
親戚一同の知る私とはだいぶ風貌が違っていた。
「どうしたの?」
とか、
「誰だかわからなかった」
とか言われながら、
でも、喪服がイヤだとか、カムアウトしなくちゃと考える間はなく、
葬儀屋が来て、様々な打合せをこなし、
妹たちや親戚に伝え、決定し、葬儀を終え、
その後、一年かけ父の残した物ものの後片付けをした。
あとはとても面倒でたいへんではあったが、
死に方としてはやはりよかった。
私もヨレヨレになった父に煩わされることもなく、
喪主になってしまった訳だし…。
ところが、母のときは大きく違った。
それは「緩慢な死」と言える死に方であったし、
私が一番恐れる死に方である。
ああなったらどうしよう…。
とても耐え難いものである。
もし診断が確定したら、からだが動き、意識あるうちに死を選ぶだろう。


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